◆トイプードルとリクガメと◆

やっと引っ越して来れたみたい

義父のこと

1月28日の娘の結婚式ではいつも通りに見えた義父でした

でてきた洋食も完食でしたし

私はいつものように義母の体調ばかり気にかけていました

12月には自分から電動自転車が欲しいと言いだし

買って颯爽と乗って帰るところをみて100までいけるねえと話していました

書道は十段

2月いっぱいまで生徒さんに教えていました

娘の結婚式の招待状封筒のあて名書きもしてくれました

90歳とは思えない自慢の元気な義父でした

ところが急に食欲がなくなり体重が減り

義母にせっつかれて医者に行き

肝臓がんとわかったのは

私がバセドー病甲状腺全的手術で入院していた時でした

あわてて退院したものの

2月半ばの義父はまだ2階の部屋で寝起きしていて、1階の座敷にベットを移動するのを拒んでいました

でも、毎日たしなんでした焼酎は飲んでいないとのことでした

1階で寝起きするようベッドを持ってきたのは3月9日でした

どうしても病院には入院したくないというので

地域包括センターに連絡して訪問看護もお願いし、週に3回の点滴をすることになりました

1時間では点滴が終わらないので、抜くのは私がすることに

17日に電動ベットに変更してもらうなど、義父の世話より家具の移動のほうが大変でした

でも私が以前に用意していメイバランスという高栄養のドリンクは甘ったるいと飲んで貰えていませんでしたが看護士さんに言われたら飲むようになり

訪問入浴も気に入って極楽極楽と・・・・このころ少し元気を取り戻して、ベットの上で筆ペンで書きものをしたりもしてました。

 

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家族も高齢者はガンの進行は遅いから・・・まだまだ大丈夫ね。いままでたくさん介護保険料払って一度も使ってないのだから取り戻しましょうねなどと思ったものです

3月23日ベットの脇にポータブルトイレを置きました

このころにはトイレ以外はベットになってしまいました

それまではヘルストロンとかにも座っていたのに・・・そしてそのトイレも一人では立てなくなってしまい。私が2階に泊まり込むことにしました。

家と実家を行ったり来たりの生活ですが幸い一軒隣りで近いので

トイレの時はスマホで呼んでもらえます

介護認定がでるまで仮のものでしたが

27日に来たトイレはぱっと見高級な椅子で脱臭機能もついています

ベットはレンタルですが、これは買い取りだそうです

4月に入りメイバランスを一日3本飲めるなら点滴を止めてよいことになり

4日の訪問看護では近くの桜並木にお花見に行きました

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一緒に写真に写っていますが娘と孫はバギーと歩きです

桜吹雪の中車からは降りなかったけど久しぶりの外の空気は気持ちいいと喜んでくれました

8日からは娘が出産1カ月前で里帰りしてきました

そうなると私が大変なので夜12時までは来るけど朝方のトイレは紙おむつにしてねとお願いしました

でも男の人は構造的にも横になったままトイレをするのは難しいようで

5時ころトイレに立って倒れこんでいました

6時ころトイレに起きた義母が気がついて訪問看護の方を呼び出しましたが、結局パパも手伝ってベットにあげたそうです

義父は臨死体験したそうです

昼間紙おむつにする練習してもらいましたが、どうしてもむずかしいようで、スマホの扱いも大変になったので

私が義父のベットの横に寝ることにしました

10日訪問入浴の後少し寝て

入浴担当の看護士さんの名前のお手本を書いてあげる約束をしたからと

また筆をとりました。

パウチしてあげたら、とても喜んで受け取っていただきました

家族や孫、ひ孫の名前も書いてくれました

そして・・・・もう書かないと言いました。十段の証書の額縁もおろしてくれと言われてしまいました

骨が当たって?お尻が痛いからとやわらかいマットに替えたら、今度はマットがやわらかいから腰が痛い・・・と

トイレも1時間半から2時間おきとかになって大変…と前の日は思ったのに

メイバランスを朝のんだ切り飲まなくなって・・・だからトイレにもあまり呼ばれなくって・・・症状が毎日違ってきた15日

ホワイトボードに「死にたい」と書かれてしまいました

16日メイバランス3時に3口8時に6口11時に5口飲んだきりでトイレも3回しか立たなかった

あの甘いメイバランスを苦いというようになりました

夕方点滴300本人の了承のもとでしてもらいました

寝ると夢をみるのか唸って動いてしまいます

18日唸って意識なく服をはいだりするのを見ていられないと義母がいい

先生に電話でモルヒネとかではなく睡眠薬みたいのは出せないか相談しました

すると肝臓が弱っているから睡眠薬でもそのまま旅立ってしまうかもしれないので家族でよく相談しなさいと言われました

19日水をさじで与えても、煮え湯を飲まされたみたいに悲痛な顔をしました。

味覚が狂うのは本当にかわいそう

寝たきりになった時の最後の楽しみだろうに・・・

先生に往診いただき14時半に、水がいらない口で溶けるタイプの睡眠薬を6錠ほど処方していただき

ちょうどその時唸りだしたので、

これねお水の要らないお薬だからと口に入れてあげました

義父は何?とちょっと目を合わせてから、すぐにねてしまいました

そしてそれからなかなか目が覚めない義父

日付が変わって20日1時2時3時4時と目覚ましをかけて様子を見てました

5時の目覚ましは記憶がなく6時

息してませんでした

まだ少し暖かいけど

息してませんでした

穏やかな顔でした

嫁に来て30年

怒られた事は一度もなかった

優しい義父でした